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☆「ゆゆ式 情報処理部体験入部説明会」イベントレポート

 『AnimeJapan 2016』にて、スペシャルエピソード制作の発表をした『ゆゆ式』。2013年の放送終了後も根強い人気があり、昨年11月のBlu-ray BOX発売、そしてBS11での再放送と再び『ゆゆ式』熱が高まったところでのスペシャルエピソード制作発表ということで、多くのファンが歓喜したはずだ。
 そんな『ゆゆ式』の単独イベント『ゆゆ式 情報処理部体験入部説明会』が、3月27日(日)国際交流会館にて開催された。
 イベントは、大久保瑠美さん(野々原ゆずこ 役)、津田美波さん(櫟井唯 役)、種田梨沙さん(日向縁 役)、茅野愛衣さん(相川千穂 役)、潘めぐみさん(岡野佳 役)、清水茉菜さん(長谷川ふみ 役)による朗読劇からスタート。千穂と佳とふみがどう友だちになったのかを振り返るエピソードだったが、ボケとツッコミ、おっ◯いネタなど、久々に『ゆゆ式』の空気が感じられ、集まった『ゆゆ式』ファンもたえず笑顔だった。
 アドリブも満載だった朗読劇が終わると、MCの小倉充俊プロデューサーが登場。キャストの挨拶では、「なんつって?」「つっちゃった」のやり取りなど、久々の再会となるファンとの距離もすぐに縮まっていた。
 次のコーナーは『ゆゆ式講座』。大久保さん、津田さん、種田さんが、『ゆゆ式』と言えばのホワイトボードにキャラクターの関係性を書いていったのだが、講座というからには採点する人が必要ということで、特別ゲストとして、かおり監督とシリーズ構成の高橋ナツコさんが呼び込まれる。これには会場のファンからどよめきが起こり、大きな拍手が巻き起こる。特に高橋ナツコさんは初のイベント出演ということで、ファンにとって、かなり貴重な体験になったことだろう。ホワイトボードにちょっと補足して、はなまるを付けたあとは、キャストとスタッフ陣でのフリートークに。 「何回くらい原作を読むんですか?」(茅野さん)と聞かれ、「ゲロが出るほど読みました」と高橋さんが答えて笑わせたり、女の子のかわいさを表現するために、シナリオ打ち合わせのときに女子高生を研究した話など、原作者とスタッフ陣が熱意を持って、それでいて楽しく制作していたことが伝わってきた。また、キャラクターの6人が仲良くなっていく過程では、誰かがイヤな子に見えないようにすごくこだわったなど、興味深い話ばかりが飛び出していた。
 続いて、スタッフ陣のみがステージに残り、客席からの質問に答えるコーナーが行われた。シナリオが最大で12稿までいった話や、4コマ漫画をアニメ化する上で話の間を埋めるところでは、原作のイメージを損なわないよう血の滲むような努力をしたなど、ファンの質問にていねいに答えていた。
 続く『情報処理部体験コーナー』は、4コマ漫画の吹き出しのセリフがひとつ抜けていて、そこを埋める大喜利的コーナー。キャスト6人による珍回答がいくつも出たが、かおり監督が選んだ回答を入れた4コマに、キャストが声を当てる贅沢な展開も楽しめた。
 最後は、情報処理部の活動と言えばということで、ホワイトボードに今日のまとめをみんなで書き、キャストから今日の感謝の気持ち、そしてゆゆ式がこれからも続いてほしいという願いを伝える。
 「新作エピソードを完璧に最高なものにしてみせようじゃありませんか! 今日はゆゆ式を愛してくださる皆さんとお会いできて楽しかったです!」という大久保さんの言葉で締めくくられた今回のイベント。スタッフの愛、そしてキャストの愛がたくさん詰まった作品なのだなと、あらためて感じることができた。そして新作エピソードの制作決定、6月26日(日)開催の『まんがタイムきららフェスタ!2016』の出演と楽しみは続くので、まだまだ『ゆゆ式』を盛り上げていってほしい。
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